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海王星は青くなかった?本当の色が明らかに!くすんだ水色で見た目は微妙…

海王星と言えば広大な海洋を思わせる綺麗なオーシャンブルー

その見た目から太陽系で一番美しい惑星とも言えるのですが、実はそこまで綺麗な惑星ではなかった事実があるのです。

2024年の発表で、本当の色はくすんだ水色をしていたことが明らかになりました。

↑確かに綺麗な色ではありませんね…海王星のイメージが壊れてしまいます。

(綺麗or綺麗ではないはその人の主観ですが)

でも、なぜ今さら海王星本当の色が明らかになったのでしょうか?綺麗な青色は間違っていたのでしょうか?

パラバース博士

色々と気になりますよね。今回は海王星の色に関する秘密を大公開します。

目次

海王星の本当の色は「くすんだ水色」だった?

再加工された海王星

海王星本来の色は、全体がくすんだ水色をしていて、若干の緑色が混じっている色味をしています。

青色の要素は少なめで、全体的にくすんで見える理由は惑星全体を覆う靄(もや)が影響しています。

パラバース博士

正直、再加工された本当の海王星は綺麗とは言えない色かもしれません。

ちょっと微妙な色ですよね…

天王星に近い色をしている

上段右が公開当初の海王星
下段右は再加工された本当の色の海王星

天王星は海王星と同じくすんだ水色をしていて、海王星は天王星の色とよく似ています。

これまで、海王星は深い青色、天王星は薄い水色のイメージでしたが、再加工された画像の発表によって海王星と天王星はよく似た色をしている惑星であることが明らかになったのです。

海がないのに青く見える理由

表面に海がないのに海王星&天王星が青く見える理由は、大気に含まれる「メタン」が関係しています。

メタンは太陽光の赤い光を吸収して青い光を反射する作用があるので、惑星全体が青く見えるのです。

ちなみに、海王星の方が濃い青色に見える理由ははっきり分かっていませんが、未知の化合物が関係していると考えられています。

天王星は海王星よりもわずかに緑色が強かったものの、当然のことながら色の違いは初期のボイジャー 2 号で示されたほど極端なものではないことが明らかでした。

出典:Monthly Notices of the Royal Astronomical Society

↑英語の論文をGoogle翻訳したので、日本語がちょっとおかしいです。

今まで海王星の画像が綺麗な青色だった理由

青色が強調されている海王星の画像

↑そもそも、なぜ濃い青色をした画像が公開されていたのでしょうか?

青色が強調された画像が1989年に発表されていたと言うことは、35年間も間違った画像が公開され続けていたってことですよね?

パラバース博士

海王星の間違った画像が公開されてしまった理由は、偶然、ちょっとしたミスだと思って下さい。

1989年、探査機ボイジャー2号によって海王星全容の撮影に成功しました。

しかし、公開された海王星の画像は、青色のコントラストが強調された画像であり、正確な色ではありませんでした。

海王星の画像は実のところ、コントラストを強調する処理が施されており、その結果として人工的に青くなりすぎた」と説明している。

出典:Monthly Notices of the Royal Astronomical Society

↑英語の論文をGoogle翻訳したので、日本語がちょっとおかしいです。

パラバース博士

画像処理をする際、コントラストを強くしすぎてしまった、と言うことだと思います。

ちょっとした画像編集のミスってことですかね?

海王星の色が実際とは異なることは、研究者、科学者にも知られていました。

そのため、海王星の画像が公開された当初「青色が強調された」との説明文が含まれていましたが、時代と共に失われてしまったとのことです。

これらの画像は「強調された」または「拡張された」というキャプションを含めて公開されましたが、これらのキャプションは時間の経過とともに必然的に画像から切り離され、これら2つの惑星の相対的な色についての長年にわたる根強い誤解を引き起こしました。

出典:Monthly Notices of the Royal Astronomical Society

↑英語の論文をGoogle翻訳したので、日本語がちょっとおかしいです。

パラバース博士

結果、海王星は濃い青色をしている美しい惑星のイメージが定着してしまったのです。

綺麗な青色で定着してしまった理由(個人的な予想)

この項目では、海王星が間違った色をしているのに、35年間も間違った状態で定着してしまったのか?いついて解説します。

ただ、この項目で書かれている内容はすべて執筆者の予想、個人の感想になるのでよろしくお願い致します。

綺麗な惑星であってほしかった説

パラバース博士

海王星は「綺麗な色であってほしい」と言う思いから、濃い青色が定着してしまったのかもしれません。

2つの画像を比べてみて

パラバース博士

綺麗な色の惑星、微妙な色の惑星、どちらを広めたいと思いますか?

うーん、綺麗な青色ですかね?映えるから

綺麗&美しい画像や動画は目に留まりやすい、拡散したい、誰かに教えたいと思うのは人間として当然の心理。

海王星が綺麗な深い青色をしていたら、海王星のファンだって増えてくれます。

パラバース博士

「海王星は綺麗=ファンが増える」と色々なメリットが生まれます。

綺麗で個性的な方が商業的にも良い説

天文分野に限らず、どんなことでも綺麗で個性がある方が人気が出る傾向があります。

海王星が綺麗な青色で個性があればファンが増えるので、海王星関連の本やページが沢山見られて、注目度も上がります。

そうなると、天文業界の経済効果も高まるので、綺麗かつ個性的であることは商業的に得をするのです。

パラバース博士

ドラマや映画の主役が美男美女、もしくは個性的な役柄にする大きな理由は、商業的にメリットが大きいからと言えます。

↑より綺麗で、より個性的な方が商業的にメリット大きい

パラバース博士

綺麗な色ほど商業的に有利なので、濃い青色の画像が定着してしまった可能性もあるのです。

地味な色だとファンが離れてしまうかもしれませんしね。

もちろん、個人的な予想ですが

大暗斑や雲を鮮明化させるため説

海王星には大暗斑や雲の存在が確認されています。

青色を強調した画像だと大暗斑や雲がはっきり見えますが、再加工された画像は大暗斑や雲が少々見づらくなってしまいます。

パラバース博士

↑本当の画像だと、雲や大暗斑がよく分かりません。

確かに、色が薄いと分かりずらいです。

海王星の大暗斑や雲は、天王星には無い大きな特徴でもあります。

せっかく存在する大きな特徴だからこそ、特徴が分かりやすい青色を強調した画像が広まった可能性もあるのです。

まとめ

私たちは、この作品がこの誤解をより広く理解するのに役立つことを願っています。

出典:Monthly Notices of the Royal Astronomical Society

↑つまり、海王星の間違った情報(画像)は正さないといけないと言うこと。

パラバース博士

正直、海王星は美しい惑星であってほしかったと思っていますが、間違った情報が広まっている状態は良くありません。

パラバース博士

だからこそ、今回の発表は天文業界にとって良いことだと思います。

確かに、綺麗or綺麗じゃないよりも「正しいor間違っている」の方が大切ですからね。

海王星は探査の進んでいない惑星なので「色」以外にも、今後新しい情報が更新される可能性があります。

海王星の今後の探査&調査に期待しましょう。

また、海王星に関して詳しく解説した記事もあるので、気になる方はぜひ読んでほしいです。

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