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「小惑星」ってどんな天体?特徴や種類を解説【小学生でも分かる】

小惑星 特徴

宇宙には様々な天体が存在しますが、今回は「小惑星」をご紹介したいと思います。

太陽系内で発見されている小惑星は20万個以上あり、総数は100万個を超えると言われます。

小惑星はどんな天体で、どんな特徴があるのか?

パラバース博士

本記事は、小惑星の特徴を詳しく解説します

目次

小惑星ってどんな天体?簡単に解説

小惑星とは

  • 惑星&準惑星よりさらに小さな天体
  • チリやガスほど小さくはない
  • 太陽の周りを回っている
  • 彗星ではない

に当てはまる天体が小惑星だと思って下さい。

本当はもっと細かな定義がありますが、難しくなるので割愛します。

パラバース博士

太陽系には小惑星が集中する「小惑星帯」が存在します。

小惑星帯とは

火星と木星の中間に存在する一帯であり、小惑星帯だけで20万個以上の小惑星が発見されています。

なぜ、火星と木星の間に沢山の小惑星が存在するのか詳しくは分かっていません。

一説に、木星の強い引力の影響で小さな天体の状態でしか維持できなかったため小惑星帯が形成された、と考えられています。

大きさ&形状について

左から「スプラ」「エロス」「イダ」「ベスタ」「ケレス」
パラバース博士

小惑星の大きさは数十km〜数百mほどです。

現在発見されている中で最大の小惑星は、直径545kmのパラスですが、将来準惑星に分類される可能性があります。

太陽系最小の小惑星は、直径45mのDuende(デュエンデ)です。

不規則な形をしている

小惑星はある程度丸みを帯びていますが、表面はゴツゴツした不規則な形をしています。

パラスやベスタと言った大型の小惑星でも、綺麗な球体ではありません。

惑星&準惑星との違い

比率は異なります。
惑星準惑星小惑星
大きさ数千km〜数万km以上数百km〜2,000km以上数m〜数百km
形状綺麗な球体ほぼ球体不規則
パラバース博士

大きい順で「惑星」「準惑星」「小惑星」に区別されると思って下さい。

具体的に〇〇kmからが惑星or準惑星と言った明確な定義はありません。

しかし、基本的には大きさ&質量で「惑星」「準惑星」「小惑星」の分類が決まっている場合が多いです。

あの、綺麗な球体になると惑星&準惑星に分類されるんですか?

パラバース博士

「綺麗な球体=直径&質量が大きい」事になるので、その考え方は間違っていません。

パラバース博士

惑星&準惑星を詳しく知ると、小惑星との違いがさらに詳しく分かるはずです。

惑星の特徴はこちら

準惑星の特徴はこちら

彗星との違い

「コホーテク彗星」1974年撮影
パラバース博士

彗星と小惑星の違いは、尾(コマ)を引いているかどうかで決まるので、ほぼ同じ天体と言えるのです。

尾を引いている小惑星=彗星

彗星の尾は「コマ」と呼ばれ、太陽の熱で昇華したガスやチリで構成されています。

彗星の尾は太陽に近づかないと形成されません。

そのため、太陽から遠く尾を引いていないと「小惑星」

太陽に近づいて尾を引いていると「彗星」になる訳です。

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小惑星にも衛星がある

正面が小惑星「イダ」右上の点が衛星「ダクティル」

衛星が存在する小惑星は数多く存在します。

むしろ、小惑星には衛星があって当たり前と言って良いほどです。

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小惑星の一覧(太陽系)

パラバース博士

ここでは、太陽系に存在する有名な小惑星を5つご紹介します。太陽系の

パラス

右から2番目が「パラス」

パラスは直径545kmと、太陽系に存在する小惑星の中では最大の大きさを誇ります。

2006年まではケレスが最大の小惑星でしたが、ケレスが準惑星に分類された事でパラスが最大の小惑星になりました。

直径&質量の大きさから、将来準惑星になるのでは?と言われています。

イトカワ

イトカワは、直径500mほどの小さな小惑星です。

2010年に日本の探査機「はやぶさ」が、イトカワ表面の微粒子を持ち帰る事に成功し、話題を集めました。

アンティオペ

アンティオペは2つ小惑星の総称です。

1つの名称で2つの天体を指している理由は、両者の直径&質量がほぼ同じ、両者とも衛生ではない、二重天体(二重小惑星)だからです。

ディオレッツァ

小惑星は本来上から見て左周りで太陽の周りを回っていますが、ディオレッツァは右回りで太陽の周りを回っている逆行小惑星です。

直径は214kmほどで、やや大きな小惑星です

ケレス(準惑星)

探査機「ドーン」が撮影したケレス

直径は946kmあるケレスは小惑星帯に存在し、かつては太陽系最大の小惑星でした。

しかし、2006年に準惑星の枠組みが作られると、小惑星から外れ準惑星の枠組みになりました。

海王星より内側に存在する唯一の準惑星でもあります。

英語名「Asteroid」の由来

小惑星の英語名はAsteroid (アステロイド)で、日本語に訳すと「恒星に似た天体」と言った意味になります。

これは、観測技術が未熟だった頃、望遠鏡で小惑星を観測したら恒星の様に見えたからです。

もちろん、恒星と小惑星は全く異なる天体です。

まとめ

パラバース博士

太陽系には数百万個もの小惑星が存在すると言われ、毎年新たな小惑星が発見されています。

パラバース博士

今後も、新しい小惑星が発見される可能性が高いので、小惑星は要チェックな天体です。

何か面白い小惑星が見つかったらぜひ教えて下さい!

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