生命の存在が唯一確認されている「地球」
私たち人類が、地球で誕生した事を奇跡だと思っている人は少ないはず。
地球の詳細を知ると、いかに生命にとって都合の良い環境なのか?明らかになります。
身近すぎて意外と知らない「地球」
今回は、奇跡の惑星「地球」の特徴を詳しく解説します。
地球ってどんな惑星?
地球は太陽系の第3惑星であり、岩石で出来ている地球型惑星です。
太陽から地球までの距離は約1億4960万kmで、宇宙を観測する際の1天文単位「1AU」として扱われています。
太陽から近すぎない&遠すぎない位置に存在し、温室効果のある大気と水が豊富に存在するため、昼と夜の寒暖差も少なく、平均気温は15℃前後をキープしています。
生命が確認されている唯一の天体
地球上で存在が確認されている生物の数は約175万種に及びます。
存在を確認されていない未知の生物を含めると、地球上の総種数は500万~3,000万種は存在すると考えられています。
これほど生命が沢山いる環境はまさに奇跡と言えるでしょう。
大きさ&質量
地球の大きさ
天体 | 直径 |
地球 | 12,742 km |
月 | 3,474 km |
太陽 | 1,392,700 km |
地球は太陽系の惑星の中では6番目の大きさを誇ります。
地球の質量
天体 | 質量 | 地球と比較 |
地球 | 約59垓7,240京トン | 1倍 |
月 | 約7,346京520兆トン | 地球の約0.0123倍 |
太陽 | 約1,989兆×1兆トン | 地球の約33万倍 |
ちなみに、地球は太陽系の惑星の中では最も密度が高い天体です。
地球はぎゅっとしっかり固まっているのね?
大気や成分
地球の主成分
- 窒素(約78%)
- 酸素(約21%)
- アルゴン(約0.93%)
- 二酸化炭素(約0.038%)
- 水蒸気(約1%)
地球は酸素がとても多く、地球ほど酸素の多い太陽系の惑星は他に例がありません。
地球に存在する豊富な酸素はオゾン層を形成し、生命に有害な紫外線から守ってくれる効果があります。
内部構造
地球のマントル
マントルは地下70〜2890kmの深さまで及び、ドロドロに溶けた岩石(マグマ)で構成されています。
マントルと外核のマグマの対流によって、地球には磁場が発生していると考えられています。
地球の核
深さ2890〜5150 kmまでが外核で、4400〜6100℃に及ぶマグマで構成されています。
最深部の5150〜6360kmまでの内核の温度は5,000〜6,000℃ほど。
内核は強い圧力によって個体の金属で構成されていると考えられています。
地球の核は調べる事が出来ないため、核の構造は全て推測になります。
確かに、中心部分まで掘削する事なんて出来ませんよね。
地球の衛星
地球唯一の衛星は「月」です。
月は地球から最も近くに存在する天体であり、人類が唯一訪れた地球外天体でもあります。
太陽系の衛星の中では5番目の大きさを誇り、地球の直径比率は4分の1以上もあります。
これほど直径比率の大きな衛星は、他に例がありません。
地球が奇跡の惑星である理由
ここでは、地球が奇跡の惑星である理由を詳しく解説させて頂きます。
水が豊富に存在する
水の重要性
地球上の生命のほとんどが水を主体に構成されていて、生命にとって水は必要不可欠な存在になっています。
細胞内の物質を代謝する際の媒体としても水は利用され、水無しで生きていける生命は発見されていません。
また、水蒸気は温室効果が高く、夜になっても快適な温度を維持する効果も発揮します。
地球に水が存在したから、私たち人類が誕生したのです。
地球の水の起源
地球が誕生した当初は灼熱の惑星で、水がほとんど存在しませんでした。
しかし、氷でできた彗星or小惑星が地球に大量に降り注ぎ、広大な海が形成されたと考えられています。
ハビタブルゾーン圏内
ハビタブルゾーンとは?
太陽から近すぎない&遠すぎない、ちょうど良い領域をハビタブルゾーンと呼びます。
地球は、暑すぎず、寒すぎず、液体の水が安定的に存在できる環境なので、生命誕生に繋がったのです。
ハビタブルゾーン圏内に存在する太陽系の惑星は地球だけと言われています。
公転軌道がほぼ真円
公転軌道とは?
太陽の周りを回る軌道の事を公転軌道と呼びます。
地球は太陽の周りをほぼ真円で回っているので、太陽エネルギーを常に一定で得る事ができます。
もし、公転軌道が楕円形だと、太陽からの距離によって寒暖差が激しくなり、生態系に大きな影響を与えていた可能性があります。
地球は、公転軌道がほぼ真円だからこそ生命が誕生したと言って良いかもしれません。
綺麗な円で回っている事が奇跡だなんて、考えた事ありませんでした。
ちょうど良い大きさ
小さな惑星は引力も小さいので大気の量が少なくなり、生命には不利な惑星になってしまいます。
逆に、大きすぎる惑星だと強い引力の影響でガス惑星となってしまい、やはり生命には不利な惑星になってしまいます。
地球はちょうど良い大きさなので大気の量もちょうど良く、生命にとって都合の良い環境になっているのです。
大気って沢山あれば良い訳ではないのね?
大気が沢山ありすぎると強い圧力がかかってしまい、生命にとって大きな弊害になります。
磁気圏がある
地球には「磁気圏」が存在し、これは地層のマグマの対流によって生み出されています。
地球の磁気圏は、太陽風から地球上の生命を守る役割を果たしています。
磁気圏が存在せず太陽風をストレートに受けてしまうと、地球上の生命は壊滅的な被害を受けてしまいます。
私たちが地球の磁気圏で守られているなんて考えた事ありませんでした。
月の存在
もし、月が存在しないと地球の自転周期(1日)は24時間ではなく、6〜8時間になってしまうと言われています。
「自転周期が早くなる=地球の回転が速くなる」ので、大気の対流が活発になり、地球全体で超暴風が吹き荒れてしまいます。
そうなると、生命にとっても大きな弊害となっていた可能性があるのです。
もはや月は単なる衛星ではなく、地球にとって必要不可欠なパートナーなのです。
生命が誕生する奇跡
そして、地球にとって一番の奇跡は生命が誕生した事だと思っています。
水や大気が豊富に存在しても、生命にとって都合の良い温度だったとしても、生命が自然に発生する確率は非常に低いのです。
実際、天体で生命が偶然生まれる確率は、1040,000分の1と言われるほど。
1040,000分の1はどれほどの確率なのか?
これは「ゴミ処理場に突風が吹いて、部品が自然に組み合わさりジャンボジェットが完成する」ぐらいの奇跡なのです。
突風が吹いてジャンボジェットができるって…もはや奇跡の領域を超えてる感じがします。
さらに、単細胞生物から多細胞生物への進化、知的生命体の誕生になると、確率はもっと低くなります。
生命の誕生がどれほど奇跡なのか、詳しく解説した別記事もあるのでぜひご覧下さい。
未来の地球
奇跡の惑星である地球にもいずれ終わりが訪れます。
未来の地球は灼熱地獄?
太陽は月日と共に膨張し続けていて、膨張と共に地球に届く太陽エネルギーの量も増大します。
今から6億年後の地球は、太陽エネルギーの増大によって二酸化炭素の量が減少によって全ての植物が枯れ果てると考えられています。
10億年後の地球は、太陽エネルギーが10%増加する事で海が蒸発して消滅。
40億年後の地球は、地表温度の上昇で暴走温室効果が発生し、現在の金星の様な環境に変化。
さらに、75億年後になると太陽は地球の軌道近くまでに巨大化し、地球は灼熱の惑星になってしまうと考えられています。
遠い未来の話ですけど、地球はいつか滅びる運命なんですね…人類はどこまで生きられるのかな?
人類は地球が滅びる前に他の惑星に移住するのか?その前に滅びるのか?未来だけが知る事実と言えます。
まとめ
地球って一番身近な惑星だけど、知らない事が沢山あって面白かったです。
地球に生まれた私たち人類は奇跡の存在である事が分かったはずです。
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