願い事を3つ唱えると、その願いが叶う…
皆さんは「流れ星の正体」をご存知でしょうか?
実は、あなたが見た流れ星だと思った光は、もしかしたら流れ星でないかもしれません。
これは、流れ星に似た天体や現象がいくつかあるからです。
夜空に一瞬だけ光り輝いて消えて行く
流れ星とは一体何なのか?

今回は、流れ星の特徴&正体を分かりやすく解説します。
流れ星の正体とは?





流れ星の正体は、宇宙に漂うチリや小石です。
宇宙空間には無数のチリや小石が飛び交っていますが、確率で地球に落ちてきます。
その、宇宙にあるチリや小石が地球に落ちて来ると流れ星になる訳です。
流星(りゅうせい)と同じ
流れ星(ながれぼし)と流星(りゅうせい)は読み方が異なるだけで、どちらも同じ意味です。
秒速40kmで大気圏に突入





なぜ、チリや小石が光って見えるんですか?



猛烈なスピードで落ちてくるからです。
地球に落下する流れ星の速さは秒速40km (時速144,000km)に及びます。
(スピードは種類によって開きがあるが、多くは秒速20〜70kmほど)
秒速約40kmの速さで大気圏に突入すると空気が急激に圧縮されて高温になり、大気がプラズマ化されて光り輝く訳です。



光り輝いているのは、大気圏に突入したチリや小石だけでなく、周りの大気も熱で光を発していると考えられています。
大きさは1ミリ〜数センチ
流れ星の大きさは1ミリ〜数センチほどしかありません。
中には、1ミリにも満たない物もあります。



流れ星って本当に小さいんですね。
天体ではなく「現象」


天文現象の1つ
宇宙に存在する物体は、ある程度の大きさがあると「天体」と呼ばれ固有の名称を与えられます。
しかし、あまりに小さなチリや小石等は天体として扱われず、固有の名称も与えられません。
流れ星は小さすぎる&一瞬で消失するので、天体ではなく「天文現象」として扱われるのです。



ちなみに、流れ星の出現時間はわずか1秒ほどしかありません。
流れ星が地球に落ちる量は1日1トン





流れ星って滅多に見れないイメージがありますけど、どれぐらいの頻度で発生しているんですか?



実は、地球には1日で約2兆個もの流れ星が降り注いでいるので、もはや頻度は換算できないと思って下さい。



え?そんな多いんですね?
1日1トン地球に落ちている
2兆個の流れ星の重さは、約1トン(車一台分)に及ぶと考えられています。
その事を考えると、年間300トン以上の流れ星が地球に落ちている事になるのです。
2兆÷79億=253回のチャンス?


- 地球に降り注ぐ流れ星「2兆個」
- 2023年の世界の人口「79億人」
↑以上の事から考えると、2兆÷79億=253なので
流れ星に願いを唱えるチャンスは、1人辺り1日253回もあるのです。



つまり、流れ星に願いを唱える事は決して難しいくないとも言えます。



と言うより、日頃の小さな願いが叶っているのは、全て流れ星のおかげかもしれません!



まぁ…そう思っておきます。
ただ、願いを唱えるチャンスが多いがゆえのリスクもあります。
流れ星(隕石)が人に当たる確率





流れ星が人に当たる確率は、宝くじに当たる確率より高いと言われてるほど。



え?そうなんですか?
- 人生で流れ星が「当たる」確率は160万分の1
- ジャンボ宝くじが「当たる」確率は1,000万分の1
ジャンボ宝くじは、1回で一枚購入した場合に限りますがその差は歴然。



なんか、宝くじを買う気なくしちゃいます…



でも、人間に当たってしまったら、それは隕石になるから流れ星に当たるって言いませんよね?



いえ、人に当たっている段階ではまだ流れ星です。
「流れ星」と「隕石」の違い
- 空中で燃え尽きると「流れ星」
- 燃え尽きず地表に到達すると「隕石」


なのですが



頭に当たった段階だと地表に到達していない、まだ空中にあるので「流れ星」と言って差し支えないでしょう。





結果、隕石に当たるではなく「流れ星に当たる」の表記が正しいと思っています。



なるほど。
先ほども解説しましたが、流れ星の速さは時速約144,000km (秒速40km)です。
当たりどころが悪いと、怪我どころで済まないのはお察しの通り…
「流れ星」と「宝くじ」を比較





ここでは「流れ星」と「宝くじ」の特徴を比較してみました。
流れ星(隕石) | 宝くじ | |
「当たる」確率 | 160万分の1 (一生に一度) | 1,000万分の1 (ジャンボ宝くじ) |
歴代の最高金額 | 約6,600万円 2018年のオークション | 約2,970億円 2022年のアメリカ |
ロマン | とても大きい | とても大きい |
願いが叶う数 | 3つ | 金額による |
儚さ | 一瞬 | 当選者による |



↑宝くじの当選額「2,970億円」と言うのが、今日一番の衝撃かもです。
実は流れ星じゃない?天体&現象&物体とは


夜空に輝く一筋の光り…
と聞くと流れ星だと思いますが、実は流れ星ではなかったなんて話もあります。



せっかく3つの願い事を唱えたのに「流れ星じゃなかった」と言う結果に終わるのは非常に残念なこと。



ここでは、流れ星に見えるけど、実は流れ星じゃない天体&現象&物体をご紹介します。
「人工衛星」との違い


人工衛星はたまに地表から観測できる場合があます。
夜空に見える人工衛星は一瞬だけ光輝く場合が多いので、流れ星と勘違いしてしまう人もいるのです。



流れ星だと思ったのに、正体が人工衛星だったなんて💦ちょっと悲しい話ですね。



勘違いしないように、流れ星と人工衛星の違いをまとめました
「流れ星」と「人工衛星」の違い
流れ星 | 人工衛星 | |
移動速度 | とても早い | ゆっくり |
見える時間 | 1秒〜数秒 | 数秒〜数分間 |
光の筋 | 一線 | 二重線 |
見え方 | 端がかすれている | 端まではっきり光っている |



要は、ゆっくり&はっきり見えると人工衛星の可能性が高いって事ですね。



以上の点から見ても、やはり流れ星に3つの願いを唱えるのは難しい事が分かります。
人工流れ星は「流れ星」か?
人工衛星やスペースデブリ(宇宙ゴミ)が大気圏に突入すると流れ星の様に見える事から、意図的に「人工流れ星」を作る試みもあります。
そのため、人工衛星もある意味流れ星と言えるのです。
「彗星」との違い


写真で見ると流れ星によく似ていますが、彗星と流れ星は全く異なります。
流れ星の正体は宇宙空間に存在するチリや小石ですが、彗星は太陽を周期しているサイズの大きな天体です。
また、彗星はしばらく夜空に輝き続けるので長時間観測が可能です。
彗星は流星の発生源?
彗星はプラズマ&イオンの尾(コマ)を引いていますが、この尾(コマ)の正体はチリ&小石であり、流れ星の元となる物体でもあります。
そのため、彗星は地球から見える一部の流れ星を作り出しているのです。
「流れ星」と「彗星」の違い
流れ星 | 彗星 | |
定義 | 現象 | 天体 |
発生日時 | 予測不可能 | 予測可能 |
実物の大きさ | 0.1〜数cm | 数十m〜数十km |
見た目の大きさ | 小さい | 地球との距離で異なる |
見える時間 | 1秒〜数秒 | 数時間〜数十時間 |
その他 | 固有の名称が無い | 固有の名称がある |
有名な彗星は以下の通りです。
- ハレー彗星
- ホームズ彗星
- コホーテク彗星
- ヘール・ボップ彗星
↑流星群を作り出した彗星もあります。



彗星に関して詳しく解説した記事もあるので、良かったらご覧下さい。


「流星群」のと違い


流星群は夜空の一点から放射状に流れ星が発生する現象です。
流れ星と違って、発生日時がある程度決まっている場合が多です。
流星群の正体とは?



流星群の正体は、彗星の尾(コマ)です。
先述の様に彗星は尾(コマ)を引いていますが、この尾(コマ)は小さなチリ&小石なので、地球の大気圏に突入すると光を発します。
そして、沢山の尾(コマ)が光を発する事で、沢山の流れ星が発生して「流星群」となる訳です。



つまり、流星群は彗星が地球に接近したから発生する現象なんですね?



その通りです。
有名な流星群は以下の通り
- ペルセウス座流星群
- ふたご座流星群
- りゅう座流星群



↑聞いた事があります。



流れ星は発生日時が決まっている、立て続けに発生する特徴があるので「願い事を3つ唱える」事が可能かもしれません。
「隕石」との違い


先ほども解説しましたが
「流れ星」と「隕石」と違いは以下の通り。
- 空中で燃え尽きると「流れ星」
- 燃え尽きず地表に落下すると「隕石」
↑違いはこれだけなので、明確な区分はないとも言えます。
しかし、ある程度の大きさがないと大気圏で燃え尽きてしまうので「流れ星=小さい」「隕石=大きい」と言った区別ができます。



サイズがとても小さいから流れ星になるって事ですね。



その通り。しかし、見た目が流れ星だったら、地表に到達しようとしまいと、流れ星だと思って良いと思います。
もちろん、定義に反してしまいますが
まとめ



3つの願いを唱えるのは無理かもですが、一度は流れ星を見てみたいです。



この記事を最後まで読んだ方は分かると思いますが、流れ星は決して珍しい現象ではないので、見れるチャンスは沢山あります。



今現在、夜空が見えるならば、流れ星を探してみてはいかがでしょうか?


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