MENU

皆既日食と金環日食の違いを解説!日本で見れる時期&場所とは?

皆既日食 金環日食

月が太陽を隠す日食には「皆既日食」「金環日食」の2種類があります。

「皆既日食」と「金環日食」ってなにが違うんですか?

結論だけ言うと

月が完全に太陽を隠せば「皆既日食」

月が太陽を隠しきれず、外周がリングに見えると「金環日食」

皆既日食と金環日食どちらも珍しい天文現象なので、滅多に見ることができません。

また、綺麗に見れる時間はわずか数分程度

美しすぎる

そして、儚すぎる

パラバース博士

今回は「皆既日食」と「金環日食」の特徴や違いを詳しく解説します。

パラバース博士

日本で日食が観測できる時期や場所もご紹介するので、気になる方はぜひこの先もお読み下さい。

目次

まずは「食」の説明から

パラバース博士

そもそも、なぜ「日食」と呼ぶのかを知るために、食(しょく)について簡単に解説します。

食(しょく)とは

特定の天体が別の天体の動きによって隠される現象のことを「食」と呼びます。

日食も太陽が月によって隠されるので「食」の1つです。

日食の例

影になっている地域だけ日食が観測できます。

逆に影になっていない地域では日食を観測できません。

火星の衛星「フォボスの食」の例

パラバース博士

ちなみに「食」は太陽の存在関係なく発生します。

木星の衛星「イオの食」の例

とりあえず、見てる側からして、天体が天体を隠すことを「食」と言うのね?

パラバース博士

本記事ではその様に覚えて頂いて大丈夫です。

「皆既日食」と「金環日食」の特徴や違いを解説

皆既日食とは

2006年3月29日にトルコで観測した皆既日食

皆既日食は月が太陽を完全に覆い隠すことで発生します。

地球から見える月の大きさが太陽より大きいか、ほぼ同じ大きさのときに月が太陽に被さると皆既日食になります。

皆既日食で見れる現象まとめ

太陽のコロナ

太陽の周りを漂う超高温のガス層で、その温度は100万度に及ぶ

紅炎(プロミネンス)

コロナより突出して赤く見える部分

ダイヤモンドリング

縁の端から太陽の光が漏れて光り輝く現象で、皆既日食の直前、直後に見ることができる。

文字通りダイヤモンドリング(指輪)に見えることからこの名がついた。

空が暗くなる

太陽光のほとんどが隠れるので、昼間でも空が暗くなる。

金環日食とは

2012年5月21日に茨城県で観測した金環日食

金環日食は月が太陽を完全に隠しきれず、太陽がリング状に見えることで発生します。

月が小さく見えるときに日食が起きると、金環日食となります。

金環日食は太陽を完全に隠しきれていないので、太陽コロナ、紅炎(プロミネンス)、ダイヤモンドリングは観測できません。

空は暗くなりますが、皆既日食のときほどではありません。

皆既&金環日食の違いは地球と月の距離

あの、なぜ皆既日食に見えたり、金環日食に見えたりするんですか?

パラバース博士

それは、地球と月の距離が関係しています。

月は地球の周りを回っていますが、公転軌道は真円(しんえん)ではなく楕円形の軌道になっています。

楕円形と言うことは、場所によって月が地球より遠かったり、近かったりするのです。

月が近くだと「皆既日食」

地球から月の距離が近いときに日食が起きると「皆既日食」となります。

↑月が近くにあれば「月は大きく」見える。

月が遠くだと「金環日食」

地球からの距離が離れているときに日食が起きると「金環日食」になります。

↑月が遠くにあれば「月は小さく」見える。

皆既&金環日食が珍しい理由

なぜ、皆既日食と金環日食は中々見れない珍しい現象なんですか?

パラバース博士

それは、月の公転軌道が地球の公転軌道より5℃傾いているからです。

月は地球の周りを27日で一周しています。

もし、月の公転軌道が地球の好転軌道と一直線であれば、ほぼ毎月日食が観測できますが

月と地球の公転軌道が5℃傾いているので、地球と月がタイミング良く太陽を隠す位置に来ないと日食が観測できないのです。

パラバース博士

「皆既日食」と「金環日食」が起きる頻度は数十年に一度だと思って下さい。

一生で数回しか見れないかも?

さらに、晴れないと日食は観測できません。

日本で「日食」が見れる時期と場所

あの、日本で日食が見れる時期ってありますか?

パラバース博士

直近で観測できる時期と場所は以下の通り。

  • 金環日食は「2030年6月1日」北海道ほぼ全域で観測できる
  • 皆既日食は「2035年9月2日」北陸、北関東付近で観測できる

ちょっと先だけど、見れそうですね!

「日食メガネ」は必須!

パラバース博士

もし、皆既日食と金環日食を観測する際は、絶対に日食メガネ(遮光板)を使用して下さい。

日食メガネとは

遮光板、遮光プレートとも

太陽を観測する際、有害な紫外線などをカットする特殊なメガネです。

皆既日食と金環日食を含め、肉眼で太陽を観察する際に絶対に必要な道具です。

ちなみに、日食が観測できる時期になると、日食メガネがすぐ売り切れてしまうので注意しましょう。

日食が観測できる半年ぐらい前に買っといた方が良いかな?

まとめ

パラバース博士

「皆既日食」と「金環日食」は日本で観測できるので、チャンスがあればぜひ観測してみましょう。

2030年と2035年は、見れる地域に旅行しようと思います!

パラバース博士

良いですね!あと、日食メガネの用意も忘れないで下さい。


あわせて読みたい
太陽系8つの「惑星」まとめ!特徴&面白い雑学をご紹介します! 太陽系には地球を含めて8つの惑星が存在します。 しかし、私たちが住む地球以外の惑星を詳しく知る人は少ないはず。 今回は、太陽系の8つの惑星を詳しく解説させて頂き...
広告
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次