「物体」とはなにか?
スマホ、ラーメン、犬、酸素、コバルト、など
これらは全て、物体であることは言うまでもありません。
こうした「物体」は人間が観測できるからこそ存在が確認できる訳ですが、
宇宙規模で考えると人間が観測できる物質はわずか5%しかないのです。
↑残りの95%は、ダークマター(暗黒物質)、ダークエネルギーと呼ばれる未知の物体。
見えない、触れない、感じることもできない。
「そこ」にあるけど分からないダークマター。
今回は、人間が観測できないダークマター(暗黒物質)について詳しく解説します。
そもそも「物体」とは
結論、人間が物として認知している対象物を「物体」と呼びます。
- 手で触れることができる「石」
- 流動性のある「水」
- 小さすぎて見えない「細菌」
↑これらも「物体」のくくりに入ります。
ちなみに「物体」と「物質」は異なりますが、本記事では同じ物だと思って下さい。
物体は元素から成り立っているけど…
全ての物体の素をたどると、118種類の元素から成り立っています。
そのため、宇宙全体も118種類の元素で成り立っていると思われました。
しかし、それは人間が勝手に決めた考えに過ぎません。
宇宙全体を見渡すと、人間が確認できていない未知の物体もあるのではないか?
と考えられる様になったのです。
そして、人間がまだ観測できていない未知の物体がダークマター&ダークエネルギーなのです。
「ダーク」の名がつく理由
アメリカでは未知の成分に対して「ダーク」の名を付ける習慣があるので、ダークマターと呼ばれています。
ダークマターとは?特徴を解説
ダークマターって一体何なんですか?
では、この項目でダークマターに関して詳しく解説していきます。
ダークエネルギーは記事後半に解説
観測可能な物体との違い
電気を帯びているor帯びていない点が決定的な違いと言えます。
どう言うことですか?
物体が観測できる理由
どんな物体でも、大元は「原子」の集合体であり、原子が沢山集まることで様々な物体が構成される訳です。
原子をさらに細分化すると「+」の原子核とその周りを回る「−」の電子になります。
+と−なので、原子は電気を帯びていることになります。
原子同士の反発
原子と原子が近づくと、磁石に同様の「−」と「−」の反発が発生します。
「−」と「−」の反発は物理的な衝撃であり、この物理的な衝撃があるからこそ「物体」として認識できるのです。
「−」と「−」の反発があるから人間には…
- 「物体」として触ることができる
- 「物体」として目で見ることができる
- 「物体」として存在を確認できる
と言うこと
物体=原子=電気を帯びている
人間が観測している物体は全て「+」と「−」の電気を帯びていると思って下さい。
なるほど、では電気を帯びていないダークマターは、原子に反発しないの?
その通りです。
ダークマターは何もかも素通り
電気を帯びていない「ダークマター」
ダークマターは電気を帯びていないので、原子に接近しても反発作用が発生しません。
そのため、ダークマターは原子を素通りしてしまうことになります。
「何も起きず素通り」を例えるなら、人間が壁を通りぬけてしまうイメージです。
ダークマターは形ある物体を通り抜けてしまうのね?
ダークマター生物は無敵?
もし、ダークマターだけで構成された生物がいるとします。
ダークマター生物は、爆弾をモロに受けても死にません。
↑なぜだと思いますか?
えーと、爆発の衝撃は物体が関係しているからですかね?
大正解です!
爆弾(爆発)の衝撃とは
- 衝撃波=空気(物体)の振動のエネルギー
- 音=空気(物体)の振動のエネルギー
- 熱=高温の物体から低温の物体に移動するネルギー
であり、爆発には物体が関わっています。
↑理論上、核兵器でも死なない
もし、ダークマター生物がいたら人間は一切手出しできないことになります。
なるほど、でもダークマター生物も人間に手出しできないですよね?
ダークマター生物VS人間の戦い
↑全ての攻撃が効かないので一生決着が付きません。
ダークマターの候補
ダークマターの存在ははっきり分かっていませんが「おそらくこれがダークマターなのでは?」と思われる物体がいくつか発見されています。
ダークマターであろう?と言われる物質は以下の4つです。
4つのダークマター候補
- ニュートリノ
- アクシオン
- ミラーマター
- LKP
↑4つの中で存在が確認されているのは「ニュートリノ」だけですが、果たして本当にダークマターなのか?詳しいことは分かっていません。
ダークマターが「ある」と言われる理由
ダークマターって人間には観測できないのに、なぜ「ある」って考えられているんですか?
理由は主に2つあります。
質量(重さ)だけは観測できる
ダークマターには「質量」が存在します。
「質量」とは
簡単に言うと「重さ」であり、重さは地球の重力を計算に入れた上での単位、質量は地球の重力を計算に入れない「素の重さ」の単位と言えます。
ただ、質量を重さと表現するのは間違っています。
本記事では「質量=重力の影響を受ける」と考えて下さい。
そして、ダークマターの質量は銀河系の観測によって見つかりました。
銀河系の観測結果の矛盾から生まれた
銀河の観測が可能になると、とある銀河全体の質量(重さ)を求めようしました。
この時、人類が認識している物質を基準に質量を求めようとしましたが、観測結果に大きなズレが発生したのです。
例として
- 人間の予想した質量は「5」
- 実際観測した質量は「100」
多少の誤差は仕方ないにしても、誤差が大きすぎるは明らかに不自然。
何度計算しても結果は同じ。
予想した質量は「5」で、実際の数値が「100」ならば、
残りの「95」は一体何なのか?
結論、人間には観測できない物体が存在する。これが「ダークマター」ではないか?と考えられるようになったのです。
↑質量の数字は例です。
「質量=重力の影響を受ける」から、観測できなくても「ある」と考えられた訳ですね?
その通り!そして、この質量によってダークマターの存在を裏付けるもう1つの理由が発見されたのです。
重力で光を捻じ曲げている
重力は光を曲げる性質がある
光は何もなければ真っ直ぐ進みますが、重力の強い天体があると、光が捻じ曲がってしまうことが分かっています。
実際、重力の強い天体の影響で光が捻じ曲げられている現象が発見されています。
↑重力の強い天体があれば、光が捻じ曲がっていることに説明が付くのですが
何もないのに「光が曲がっている」
重力の強い天体が無いのに光が捻じ曲げられている現象が発見されました。
なぜ、何も無いのに光が捻じ曲げられているのか?
導き出された結論は、そこに何も無いのではなく「何かある」から光が捻じ曲げられていると考えられる様になったのです。
なるほど、それがダークマターってことですね?
未知の物体「ダークマター」が光を曲げている?
ダークマターが存在すれば、影響で光が捻じ曲げられている現象に説明が付きます。
もちろん、ダークマターは観測できないので全て推測の話ですが
ダークマター生物はいるのか?
人間が宇宙人に出会えていない理由は、ダークマターが関係しているのではないか?と思っています。
もし、ダークマターで構成された知的生命体がいたとしたら?
ダークマターで作られた宇宙船で地球に訪れたとしたら?
残念ながら、人間には観測できません。
人間が宇宙人に出会えていない理由は「近くにいないから」「そこまで発展した文明がないから」ではなく
すでに地球に来ているけど、人間には見えない&触れない&感じられないだけなのかもしれません。
人間は上位5%の超巨大生物?
ダークマターの候補であるニュートリノの大きさは、人間の1億分の1の1億分の1の1億分の1と言われています。
ここまで小さな物体で構成されている生物がいたとしたら、それは人間と比べると極小サイズすぎて、コンタクトが取れないだけかもしれません。
そもそも、人間が観測できる物体がわずか5%しかないのは少なすぎると思いませんか?
確かに5%は少ないですよね?
これは、人間が上位5%の超巨大生物すぎて観測が困難なのではないか?と思っています。
宇宙全体に存在する物質のほとんどがダークマター&ダークエネルギーだとするのならば、人間は上位5%の超巨大生物なのかもしれません。
人間は、超巨大な物体から構成される、超巨大な生物
宇宙のどこかに地球を遥かに凌駕する文明が存在し、地球に何度も訪れていたとしても、人間が巨大すぎて意思の疎通ができない。
そもそも、ダークマター&ダークエネルギーで構成される超ミクロな生命体は存在に気づいてもらえない。
ダークマター&ダークエネルギーで構成される生物にとって最強の武器を使っても、人間には一切通用しない…
結果、人間は宇宙人に出会えていない。
「地球人巨大説」は、フェルミのパラドックを解明する1つの説だと思っています。
ダークエネルギーとは?
「ダークエネルギー」って何ですか?ダークマターと違うのでしょうか?
ダークエネルギーは「宇宙を膨張させている物体」と言われています。
謎多き「ダークエネルギー」
- 電気を帯びていない
- 質量も無い
ので観測がほぼ不可能
では、なぜ「ある」と言われているのか?
それは、宇宙誕生のビッグバンに秘密が隠されています。
宇宙の誕生「ビッグバン」との関係
今から約138億年前「ビッグバン」によって宇宙が誕生しました。
ビッグバンはその名の通り「爆発」なのですが、この爆発には不自然な点がありました。
通常、爆発を起こしたら、爆発した瞬間が一番衝撃が大きく、徐々に衝撃が収縮していきます。
衝撃が再上昇する謎
ビッグバンの後、衝撃が収縮する過程で、衝撃が再度急上昇したことが分かっています。
爆発が発生した後、何もないのに衝撃が途中で急上昇するのは明らかに不自然。
この、謎の急上昇はダークエネルギーが関係しているのではないか?と考えられています。
ダークエネルギーに関する情報はここまで、これ以上詳しいことは分かっていません。
「あるかもしれない」としか言えないんですね?
まとめ
ダークマターは「そこにある」かも?
本記事を読むと「ダークマター=宇宙」になってしまいますが、ダークマターは地球に存在しても不思議ではありません。
確かに、地球に存在しない根拠はないですよね?
さらに「水」や「酸素」の様に、ダークマターは人間が生きていくには欠かせない成分かもしれません。
私たちが存在に「気づいていないだけ」かもしれませんしね。
今後、ダークマター&ダークエネルギーの正体が解明されるのか?
謎を解明できないまま人類は滅びるのか?
それは、未来だけが知る事実と言えます。
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