「星」には種類がありますが、夜空に見える星は主に恒星・惑星・衛星の3つです。
地球から見ると点でしか見えませんが、3つの天体は全く異なる性質を持つのです。
では、具体的に何か違うのか?
宇宙を知るための基本情報
今回は、恒星・惑星・衛星の違いを分かりやすく解説します。
恒星・惑星・衛星の違いを比較
恒星とは
自分から光り輝いている天体を「恒星」と呼び、最も身近な恒星は「太陽」です。
夜空に見えるほとんどの星が恒星であり、天体観測における主役と言えるでしょう。
太陽系がある銀河系だけでも1000億個以上の恒星から成り立っています。
太陽を含め、恒星は周りを回る惑星&衛星に熱エネルギーを分け与える母親の様な存在と言えます。
物理的な特徴
水素やヘリウムなどを主成分としたガスの塊であり、硬い表面を持ちません。
惑星に比べると質量、直径が大きめ。
核融合反応によって超高温に熱されている天体です。
恒星の大きさや温度ってどれぐらいなんでしょうか?
有名な恒星を表でまとめたのでご覧下さい。
↑なるほど、桁違いすぎるところが宇宙の広さを感じます💦
惑星とは
恒星の周りを回る天体で、わたしたちが住んでいる「地球」も惑星の1つです。
自ら光を発することはできませんが、太陽光の反射によって夜空で輝く惑星もあります。
しかし、肉眼で観測できる惑星は水星・金星・火星・木星・土星・天王星の6つだけです。
惑星の物理的な特徴
惑星には地球のような硬い表面を持つ岩石惑星と、ガスで形成された表面を持たないガス惑星の2種類が存在します。
衛星とは
衛星は惑星の周りを回る天体であり、最も身近な衛星は「月」です。
惑星と同じく自ら光を発することはありません。
恒星、惑星と比べると小型なので、肉眼で観測できる衛星は「月」のみです。
衛星の物理的な特徴
惑星の周りを回っている天体=衛星と言うことになりますが、極端に小さな物体だと衛星と呼びません。
例として「土星の輪」は小さな塵や粒子として土星の周りを回っていますが、衛星ではなく環(輪)に分類されます。
その、小さな塵が積もって巨大化したのが衛星ってことかしら?
現在発見されている衛星は全て硬い表面を持つ岩石でできた天体です。
ちなみに、人工衛星はジャンルが違うので本記事では解説しません。
その他、天体の定義
ここでは、恒星・惑星・衛星と関わりの深い小天体を簡単に解説します。
準惑星とは
「準惑星」は2006年から新たに定義された天体の名称です。
惑星同様も太陽の周りを回っていますが、惑星と比べて直径、質量ともに小さめです。
元々惑星のだった冥王星が有名です。
小惑星の詳細はこちら
小惑星とは
「小惑星」とは、惑星、衛星、準惑星に分類されなかった小天体の総称です。
小惑星の詳細はこちら
彗星とは
「彗星」はガスを噴出している小惑星のことです。
つまり、彗星は元は小惑星であり、太陽風の影響で小惑星にガスの尾が形成されると「彗星」と名前が変わるのです。
小惑星の詳細はこちら
孫衛星とは
衛星の周りを回る衛星のことを「孫衛星」と呼びます。
太陽系及び太陽系外でも発見されていないので仮説上の天体となっています。
まとめ
結論、恒星・惑星・衛星とは
- 恒星=親
恒星は、中心部に位置していて、自分の周りを回る惑星&衛星にエネルギーを分け与える「母親」の様な存在。
- 惑星=子供
恒星の周りを回る「子供」の様な存在。
- 衛星=孫
さらに、子供の周りを回る「孫」の様な存在。
こんな感じに覚えておいて下さい。
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