惑星の周りを回る天体「衛星」
衛星と言えば「月」を思い浮かべますが、
そもそも衛星ってどんな天体なのか?
惑星との違いは何か?
詳しく知らない方もいるはず。
今回は、衛星の特徴&詳細を詳しく解説します。
衛星ってどんな天体?簡単に解説
衛星とは
- 惑星&準惑星&小惑星の周りを回っている
- ある程度の大きさがある
- 環(輪)ではない
本当はもっと細かな定義がありますが、難しくなるので割愛します。
人工衛星も「衛星」と名がつきますが、本記事では天然の天体である「自然衛星」について解説します。
惑星との違い
恒星の周りを回っているのが「惑星」
その、惑星の周りを回っているのが「衛星」です。
月は絶対に「衛星」
かつて、月はその大きさから、金星や火星と同じく「惑星」として扱われてきました。
しかし、地球の周りを公転している事が明らかになると、月は地球の衛星として扱われるようになったのです。
直径&質量が大きくても、惑星or準惑星or小惑星の周りを回っている時点で、衛星に分類されるのです。
ちなみに、太陽の周りを公転している天体は惑星or準惑星or小惑星に分類されるので、太陽に衛星は存在しません。
衛星と環(輪)の違い
土星などの天体に存在する環(輪)も、惑星の周りを回っている点は衛星に似ています。
しかし、サイズが小さすぎるので衛星に分類されません。
あの、環(輪)が沢山集まって大きな塊になると、衛星になるんですか?
その通り!つまり、環(輪)は衛星になりきれなかった存在と言えます。
衛星の種類(太陽系)
ここでは、太陽系内で有名な衛星をいくつかご紹介します。
月
「月」は地球の衛星で、人類が唯一訪れた事のある地球外天体です。
地球との直径比率がとても大きく「惑星のような衛星」と呼ばれる事もあります。
ガリレオ衛星
4つのガリレオ衛星
- イオ(木星の第1衛星)
- エウロパ(木星の第2衛星)
- ガニメデ(木星の第3衛星)
- カリスト(木星の第4衛星)
1610年ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの衛星です。
地球外惑星の衛星で初めて発見された衛星でもあります。
全て直径3,000〜5,000km以上ある巨大衛星です。
タイタン
土星の第6衛星
タイタンは、太陽系の衛星の中では唯一濃い大気を持っています。
地表には液体メタンの海が安定的に存在していて、地球外生命の存在が期待される天体です。
トリトン
海王星の衛星
トリトンは、主惑星の自転とは逆方向に自転(逆行軌道)する珍しい衛星です。
逆行軌道の衛星はいくつか発見されていますが、トリトンほど巨大な逆行軌道の衛星は他に例がありません。
根拠に乏しいですが、生命存在の可能性もあります。
カロン
冥王星の第1衛星
準惑星の衛星に分類され、惑星以外の衛星の中では最もサイズが大きいです。
衛星の衛星「孫衛星」とは
衛星の周りを回る天体を「孫衛星」と呼ばれます。
孫衛星が安定的に存在するには、極めて厳しい条件が必要と言われています。
孫惑星は、太陽系、太陽系外惑星でも発見されていないので、仮説上の天体です。
「衛星」の名前の由来
衛星の意味とは
衛星の英語名は「satelles」であり、これは日本語で従者(共にする人)を意味します。
衛星は常に惑星と共にしているので、satellesを和訳して「衛星」と呼ばれる様になったのです。
まとめ
惑星or準惑星or小惑星は太陽の周りを回る子供のような存在。
さらに、その惑星or準惑星or小惑星の周りを回る「衛星」は孫のような存在と言えるでしょう。
観測技術の向上で、太陽系外惑星の衛星も続々発見されています。
もしかしたら、生命が存在する衛星が発見されるかもしれません。
新しい衛星の発見、楽しみのしてます!
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