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「準惑星」ってどんな天体?特徴や種類を解説!冥王星型天体との違いとは?

準惑星 特徴

2006年に誕生した天体の定義「準惑星」

近年、太陽系内で準惑星の候補が続々発見されています。

では、準惑星とはどんな天体でどんな特徴があるのか?

惑星との違いは何か?

パラバース博士

今回は、準惑星の特徴&詳細を詳しく解説します。

目次

準惑星ってどんな天体?簡単に解説

準惑星とは

  • 太陽の周りを回っている
  • ある程度の大きさがある
  • 惑星ほどの大きさ&質量はない
  • ある程度球体になっている
  • 衛星ではない
  • 軌道近くから他の天体を排除していない

に当てはまる天体が準惑星だと思って下さい。

本当はもっと細かな定義がありますが、難しくなるので割愛します。

パラバース博士

最後の「軌道近くから他の天体を排除していない」は、惑星との違いを示す大事な定義なので詳しく解説します。

惑星との決定的な違い

「軌道近くから他の天体を排除していない」って何ですか?

パラバース博士

結論、直径&質量が小さいので、軌道上の他の天体を跳ね返す&取り込む力が無いと言いう意味だと思って下さい。

一定の大きさがある「惑星」は軌道上の天体を排除できる

直径&質量が大きい天体だと、軌道上に他の天体があると跳ね返して遠くに飛ばしてしまう

もしくは、取り込んでしまうことで惑星の一部にしてしまいます。

一定の大きさがない「準惑星」は軌道上の天体を排除できない

直径&質量が小さい天体だと、軌道上にある他の天体を跳ね返す事もできない

そして、取り込む事もできません。

パラバース博士

以上が「軌道近くから他の天体を排除していない」の意味でした。

直径&質量が小さいとそうなるんですね?

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冥王星型天体との違い

準惑星によく似た枠組み「冥王星型天体」とは

パラバース博士

冥王星型天体とは「準惑星」と「太陽系外縁天体」どちらにも属する天体のことを指します。

天体の観測技術が未熟だった頃、海王星より外側に存在する大きな天体は冥王星しか見つける事ができませんでした。

しかし、21世紀になると、冥王星より外側に位置する天体が続々発見される事になります。

こうした、海王星より外側に存在する準惑星は冥王星と共通点が多いので「冥王星型天体」と呼ばれるようになったのです。

太陽系外縁天体とは

太陽系の圏内で、海王星より外側に位置する天体を表す総称です。

準惑星の枠組みが生まれた理由

なぜ、準惑星の枠組みが生まれたんですか?

パラバース博士

それは、かつて惑星だった「冥王星」が大きく関係しています。

かつての惑星「冥王星」とは?

左が「地球」右下中央が「冥王星」

1930年クライド・トンボーによって冥王星が発見されると、太陽系の第9惑星となりました。

しかし、冥王星は直径&質量が小さく、公転軌道も大きくずれていて、惑星の中ではかなり異質でした。

観測技術が上がると、ある程度の大きさはあるけど直径&質量が小さい「微妙な天体」が次々発見されます。

こうした「微妙な天体」は冥王星と似たり寄ったりの存在であり、冥王星だけ惑星に分類されて、新しく発見された微妙な天体が惑星に分類されていない事はおかしくないかと言われるようになりました。

微妙な天体はどうする?

近年発見された「微妙な天体」を惑星に分類してしまうと、惑星の数がどんどん増えてしまう可能性があります。

そのため「微妙な天体」は、新たな天体の枠組みに分類しようとする意見が強まりました。

そして、冥王星も「微妙な天体」に分類されるので、惑星の枠組みから外す事になったのです。

こうして新しく生まれた天体の枠組みが「準惑星」なのです。

準惑星の種類(太陽系)

パラバース博士

太陽系内では、準惑星に分類される天体が5つあるので簡単にご紹介します。

冥王星

探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星

2,370km、質量は地球の0.2倍

冥王星は準惑星の代表格と言えます。

2006年まで太陽系の第9惑星でしたが、サイズ感が似ている天体が続々発見されたことで、2006年に惑星の枠組みから外れ、準惑星の枠組みになりました。

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エリス

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「エリス」

2,326kmほど、質量は地球の0.28倍

2005年に発見されたエリスは、太陽系の第10惑星と言われた時期もありました。

しかし、冥王星と同じく準惑星の枠組みに入る事になります。

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ケレス

探査機「ドーン」が撮影したケレス

直径945 km

ケレスは小惑星帯の中に存在する準惑星です。

準惑星の中では、地球から最も近い位置に存在するので、発見されたのは1801年とかなり前です。

海王星より内側に存在するので、冥王星型天体に分類されません。

マケマケ

マケマケと衛星の想像図

直径は1,500km前後

2006年に発見されました。

ハウメア

ハウメアと衛星の想像図

1,700km前後×1,000km前後

2006年に発見されました。

準惑星の中では細長く、卵型の形をしているのが特徴です。

環(輪)を持ってる可能性があります。

準惑星の候補(太陽系)

パラバース博士

その他、準惑星の候補になっている天体もいつくか存在します。

準惑星の候補

  • ゴンゴン
  • クワオアー
  • オルクス
  • セドナ
パラバース博士

太陽系内には40個以上の準惑星が存在すると言われています。

そんなに沢山あるんですね!

まとめ

パラバース博士

21世紀になってから、準惑星と呼ばれる天体、その候補となる天体が発見されています。

パラバース博士

今後、新しい準惑星が発見される可能性もあるので、準惑星は要チェックです。

新しい準惑星の発見、楽しみにしてます!

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