広い宇宙には様々な天体が存在しますが、今回は「惑星」をご紹介したいと思います。
我々が住む地球も惑星に分類されますが、そもそも「惑星」ってどんな天体なのか?
どんな特徴があり、どんな種類があるのか?
本記事は「惑星」の特徴&詳細を分かりやすく解説します。
惑星ってどんな天体?簡単に解説
惑星とは?
- 恒星の周りを回っている(例外あり)
- ある程度の大きさ&質量(重さ)がある
- 質量(重さ)が木星の13倍以下
- 衛生ではない
に当てはまる天体が惑星だと思って下さい。
↑実際はもっと細かな定義がありますが、難しくなるので割愛します。
恒星の周りを回っていれば、惑星に分類されるんですか?
いえ、天体の直径&質量が小さすぎると「準惑星」になり、質量が大きすぎると「恒星」に分類されます。
また、どの主星が存在しない自由浮遊惑星も存在します。
惑星とは?
恒星の周りを回る天体のうち、比較的低質量のものをいう。正確には、褐色矮星の理論的下限質量(木星質量の十数倍程度)よりも質量の低いものを指す。
出典:ウィキペディア
↑これはちょっと専門的で難しいですね💦
惑星の種類
惑星は大きく分けて「岩石型惑星」と「ガス惑星」の2種類が存在します。
岩石型惑星(地球型惑星)とは
表面が硬い岩石で構成された惑星の事を岩石型惑星(地球型惑星)と呼びます。
直径は小さめで、密度が高いのが特徴です。
環境は別として、硬い地面があるので人間が降り立つ事が可能です。
一定の条件を満たせば生命が存在する可能性のある天体になります。
太陽系では、地球・水星・金星・火星が岩石型惑星に分類されます。
ガス惑星(木星型惑星)とは
ガス(気体)を主体に構成された惑星の事をガス惑星(木星型惑星)と呼びます。
直径は大きめで、密度が低いのが特徴です。
表面がガス(気体)なので、人間が降り立つ事はできません。
ガスを主体にしていますが、内部は高い岩石or金属or氷で構成されている場合もあります。
岩石型惑星と環境が違いすぎて、生命が存在するのは難しいと思われます。
太陽系では、木星、土星などがガス惑星に分類されます。
氷惑星(天王星型)とは
広義にはガス惑星に分類されますが、ガス(気体)の割合が少なく、水とメタンの割合が多いガス惑星の事を氷惑星(天王星型)と呼びます。
太陽系では、天王星、海王星が氷惑星(天王星型)に分類されます。
海洋惑星とは
その名の通り、惑星全体が海洋に覆われていて陸地が存在しない惑星です。
海洋惑星の海の深さは数百kmに及ぶので、地球の海洋と規模が異なります。
(地球の海洋の深さは平均3.7km)
現在、太陽系、太陽系外惑星でも発見されていないので、仮説上の天体です。
ここで解説した惑星の種類は4種類ですが、広い宇宙を見渡せばもっと沢山の惑星があると思っています。
「内惑星」と「外惑星」とは
地球より太陽に近い惑星を「内惑星」
地球より太陽から遠い惑星の事を「外惑星」と呼びます。
地球より内側or外側にあるかの違いなので、惑星の特徴とは無関係です。
太陽系の惑星の種類
太陽系には8つの惑星が存在します。
8つの太陽系の惑星
- 水星
- 金星
- 地球
- 火星
- 木星
- 土星
- 天王星
- 海王星
太陽系の惑星の特徴を詳しく解説した別記事もあるので、ぜひご覧下さい。
「惑星」の名前の由来
惑星はなぜ、騙す、欺くを意味する「惑」の文字が使われていると思いますか?
確かに!「惑」の文字を使う理由が分からないです?
大昔、惑星は人間を「惑わす」存在だった
数千年〜数万年前、人間が宇宙の仕組みなんて全く知らなかった頃。
夜空に輝く星は、恒星と、6つの太陽系の惑星でしたが、大昔の人間は恒星と惑星の違いが分からず、全て同じ「星」として分類していました。
しかし、肉眼で観測できる6つ惑星だけ異様な動きをしていたので、当時の人間を惑わしていたのです。
惑星の動きが異様だった?
恒星の動き
まず、地球から見た夜空に見える恒星は、季節の変化と共に規則的に動いていました。
夜空の星のほとんどが恒星だったため、星は規則的に動く物と認知されていたのです。
惑星の動き
一方、地球から肉眼で見える6つの太陽系の惑星だけ、恒星と異なる不規則な動き方をしていました。
惑星だけ不規則に動いていた理由は、恒星よりずっと近くで太陽の周りを回っていたため、動きが異様に見えてしまったのです。
夜空に見える6つの星だけ異様な動きをしていて
「人間を惑わす」
結果「惑星」と呼ばれる様になったのです。
なるほど、惑星は本当に人間を惑わしていたんですね。
望遠鏡も存在しなかった頃、恒星と惑星の違いなんて分かりませんからね。
惑星に似た天体との違い
ここでは「惑星」と名前が付くけど惑星ではない天体を簡単に解説します。
準惑星とは?
2006年に誕生した新たな天体の枠組みです。
一定の大きさはあるけど、惑星ほど大きくない、質量も小さい天体を「準惑星」と呼びます。
冥王星は2006年まで惑星の枠組みでしたが、大きさ&質量が似た天体が続々発見されると、惑星の枠組みから外れて準惑星の枠組みに入りました。
太陽系には、少なくとも9つ以上の準惑星が存在すると言われています。
小惑星とは?
惑星、準惑星よりさらにサイズが小さな天体の総称を「小惑星」と呼びます。
太陽系には25万個以上の小惑星が存在すると言われています。
ちなみに、ガスが噴出して尾を引いている小惑星の事を「彗星」と呼びます。
つまり、小惑星と彗星はほとんど同じなのです。
まとめ
かつて、惑星と言えば太陽系に存在する9個の天体(冥王星を含む)しか確認されていませんでした。
しかし、今は観測技術の向上で、太陽系外惑星も続々発見されていて、中には地球によく似た惑星も発見されているのです。
地球外生命の可能性が指摘されている惑星も存在するので、今後の観測も要チェックと言えます。
地球以外に生命がいる惑星が見つかってほしいです!
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